最高の人生の見つけ方

329594_100x100_0011_3   名優ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンに加え、「スタンド・バイ・ミー」のロブ・ライナー監督。はずすことはないだろうと観てきましたが・・。脚本も上手い!秀逸です。

横柄な大富豪を演じるニコルソンの怪優ぶりは流石!なのですが、いぶし銀のモーガン・フリーマンが良かった。その瞳の誠実で聡明な演技・・・まさにはまり役です。スクリーンに映る目も鼻も唇も味があり、とても美しい人だなぁと・・。

余命6ヶ月を宣告されたふたりの友情の物語。財力にものを言わせ(笑)、自家用ジェットで世界中を旅します。それは「死ぬまでにやりたいことリスト」に忠実に。人生のしゅうまつというヘビーなテーマを洒脱な台詞で笑わせ、場内所々でクスクスと笑い声が。そのユーモア、軽妙さは、アメリカ映画の良いところですね。あまりに現実離れした冒険ストーリーも、彼らが演じると嫌味じゃない。いつのまにか失くしてしまったもの、あきらめてしまったもの、そして忘れられないものを探してみつけていく2人。「やりたいことリスト」は次々達成され、”泣き笑い”と共に気持ちの良いラストが・・・。いやぁ、良かった。

帰り道、映画の余韻にすっかりと浸っていて、騒々しい渋谷のセンター街も目に入らない私でした。

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カリフォルニアコネクション

411_3 このタイトルでピンときたら40歳overです。朝のワイドショーに、水谷豊が歌ってるシーンが!なんとも懐かしい。

ドラマをまず観ない私が、珍しくはまった「相棒」・・あれは面白い。劇場版がメガヒットしてるらしいですが・・地味に観る気満々なのです(笑) なんと55歳!という右京・・いや、豊さん。若々しいというか、清潔でピュアな感じね。きっと、ご自身の性格なのでしょう。

あの熱中先生が(もっと言うと、傷だらけの天使が・・)、シブいオヤジになって再ブームとは!人生わからないものです。(ご本人が、1番ビックリしてるのかもしれませんね)昔は特別ファンだったわけじゃないけど、格好良く歳を重ねましたな。頑張れ!日本のオヤジたち☆

「いつかはぁ~ふたりで、行きたいの~さ♪」 おかげで、犬の散歩中も口ずさんでしまいましたよ(笑)

2008580000 粛々と試作中。

今日は、生春巻きや、海苔巻きをマキマキ。しばらくは、こんな毎日が続きそうです。

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ラフマニノフ ある愛の調べ

Pic_main_lilacs10000 仕事の帰り、ふらっと観てきました。

ロシアの作曲家、ピアニストであるラフマニノフ。米国に亡命後100箇所もの演奏旅行をし、その才能ゆえの多忙と、10年間何ひとつ作曲出来なかった苦悩の物語・・・混乱の時代背景の中、彼をめぐる3人の女性たちとのそれぞれの愛。

音楽が縦糸だとしたら、映像は横糸・・・柔らかな絹地を織るように、映画は続きます。ストーリーのシンボル的な「リラの花」に託されたラストシーン。愛に満たされ、静かな感動に包まれます。

少年時代の回想シーンの美しさは必見。リアルを排除し、ファンタジックな映像美で楽しませてくれます。主人公を演じたエフゲニー・ツィガノフもはまり役ではないかな?

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素直な悪女

2008390008_3 原題は「ET DIEU CREA LA FEMME」

直訳すると、”そして、神は女を創った”・・・でしょうか。

内容は、邦題に忠実。バルドー演じるファムファタルな若い女が、周りの男たちも自分自身も傷つけながら、本当の幸せを探していくストーリーです。

内容云々は、あまり大切ではないでしょう(笑) とにかく、まだ幼さの残るB.Bの可憐さ、バービーのような肢体に価値があるということで・・・。そして、サントロペの海の青が美しい。彼女のさりげなくもお洒落な衣装・・・深紅のドレスや、木綿のワンピースがロケーションにピタリとはまり、健康的に焼けた肌をさらに魅力的に映しています。

「男と女」のジャン・ルイ・トランティニヤンが彼女の夫役として登場しているのですが、多分まだ駆け出しの若さ。「太陽がいっぱい」のドロンを彷彿させる端正な横顔です。あの時のドロンを’クラス委員’にしたような清潔さ(笑)

ブルーのコートのベルトをギュッと絞り、ハイヒール姿のB.B。真っ直ぐな足の清らかさ、ハイティーンの女の子に特有の、天使と悪魔の両面を感じます。ブロンドを風になびかせて立つ姿にすっかりヤラレ、私は髪を切れなくなってしまいました(笑)

朝からpcの前での作業ゆえ、腰が悲鳴をあげています。暫し現実から離れたく、懐かしい映画を観てみました。

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夜顔

20081150014 明日までの上映と知り、慌てて銀座へ出掛けました。寒さが肌を刺すような1日。

「夜顔」原題は、Belle Toujour。カトリーヌ・ドヌーブの代表作のひとつ「昼顔」(1967)の続編なのです。ちなみに、昼顔の原題はBelle de Jour。

「昼顔」のルイス・ブニュエル監督へのオマージュ。(監督のマノエル・ド・オリヴェイラ氏はなんと99歳だそうです!)38年後に、まさか続編が出来るなんて思いも寄らぬところでした。ヒロインのセヴリーヌ役はビュル・オジェ。どうしてもドヌーブの印象が強過ぎてピンとこない・・なぜ、ドヌーブはこの役を受けなかったのだろう?それとも、オファーがなかったのかな?

ラストが突然過ぎて思わず苦笑。謎解きを待っていた私には”肩透かし”です。ひょっとしたら、監督は「謎」そのものの存在だけ描きたかったのかも知れません。そして、妙齢のご婦人となったセヴリーヌを、あくまでミステリアスな天使として扱っています。そこらへん、日本とフランスの(男子の)違いかな?

ウイットに富んだ会話は、フランス映画の専売特許。エレガンスの教科書のようなファッション。ピラミッド広場の高級ホテル「レジーナ」。その前に立つジャンヌ・ダルクのスタチューと、Parisの見本みたいな舞台。嫉妬の混ざったような、複雑な懐かしさが込み上げてくる。

失敗だったのは、もう1度昼顔を観るべきだった。遠い記憶を手繰り寄せても、ふたつが繋がらないのです。色あい、空気感、匂い、全てが異質な作品。そしてあのセヴリーヌは、神経症的に痩せた女になっていました。過去を否定し蓋をした、不安だらけの未亡人に・・・。若さが色褪せようとも、タフな大人の女性になっていて欲しかった。まだまだ現役、大女優のドヌーブのように(笑) 確かに今の彼女には、2006年のセヴリーヌは無理かも。

約1時間半の上映は、フランス語のレッスンにはなりました。

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モデリアーニ 真実の愛

アンディ・ガルシアがモディを演じた「モディリアーニ 真実の愛」を観ました。一言でいうと ’pas mal’ 悪くない作品。

特にジャンヌ役のエルザ・ジルベスタインは良かった。モデルとして寂しげな表情で描かれたジャンヌよりも、強い眼差しを持つ彼女。モディの持つ狂気と同じように、純粋過ぎるジャンヌもまた、心に狂気を秘めている人だったのではないでしょうか。以前観た「モンパルナスの灯」のアヌーク・エーメより、リアルにジャンヌを演じているような気がするのです。

さて、アンディ・ガルシア演じるモディリアーニ。前述の「モンパルナス・・」の画家に比べると、デカダンスでありながらも軽妙で洒落たハンサムくんに描かれています。これはイタリア系であるガルシアのなせる技なのでしょか。(もうちょっと頬のラインがシャープなら・・と、思う節もありますが)もう少し若かったら(アンタッチャブルの頃なら)良かったかもね。貧乏そうに見えないんだもの(笑)

しかし、悪くない。「エコール・ド・パリ」の時代背景が解りやすく、そこに生きるユトリロも、スーチンも、天敵に描かれているピカソとの対比もワクワクするものがありました。ひとつの時代を作り出した画家たちの夢と現実。絵画好きにはたまらないです。幾度かモディリアーニについて書いていますが、個人的に1900年以降の混沌としたパリに興味があるのです。古い安アパート”アトリエ洗濯船”から始まる彼らの芸術は、ぞれぞれの信じる道を歩み、それぞれが彼ららしく人生を終えました。ピカソは”マタドール”。ルノアールがモディを”狂犬”と例えるところも納得。200710260023_2

あの時代がなぜか懐かしい私です。

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un homme et une femme 「男と女」

20071250016 船の汽笛。ドービル海岸のグレイの空、フランシス・レイのノスタルジックな音楽にのせ、物語は始まります。

ソムリエールHiroko女史の1番好きな映画は「AMELIE」とのことですが、私はこれかも知れない。舞台となった「ホテルノルマンディー」へ、映画を辿って旅したことがあります。同じくグレイの今日の空模様。久しぶりにDVDを鑑賞。

知的で上品、正統派の美女でありながら、時折見せる繊細さ、脆さが魅力的なヒロイン、アヌーク・エーメ。そのナイーブな演技が際立つ、透明感のある映画です。監督クロード・ルルシュ氏は、彼女または、ロミーシュナイダーにオファーするつもりだったらしい。きっと、クールビューティーがご希望だったんでしょう。相手役は、ジャン・ルイ・トランティニャン以外には考えられなかったよう。確か彼はレーサーでもあったと思う。まさにイメージ通りなのですね。

大人ゆえ、甘いばかりのラブストーリーではありません。想い出や背負ったものが多いだけ、ためらいながら恋に落ちる。その表情、指の動き全てがもどかしく、切ないのです。そして、何よりも音楽!彼女の長いまつげが揺れ、そこにかかる曲。もはや台詞はいらないのですね。ルルシュ氏ほど、音楽の効果を信じた監督も少ないのではないでしょうか。

当時監督は破産寸前。夜中ふらりとドービルまで車を走らせ、早朝、砂浜を歩く女性と子供の姿を見て、「男と女」のアイデアに繋がったと言います。節約の為屋外はカラー、室内はモノクロで撮影したのも、かえってプラスの評価に・・・。映画はカンヌで見事グランプリを獲得。後に彼はインタビューでこう答えています。

映画は人。まして、特殊撮影なんて考えられない。これからも好きな映画を撮り続けて、ハリウッドで撮る事はないだろう・・・と。

他界した元夫の役を、シンガーでもあるピエール・バルーが好演。前半は、人生を謳歌するサンバのリズムが散りばめられています。そしてレースのシーンも満載。ロマンティックでありながら、男性も楽しめる作品です。車を愛し、美しい女性と恋に落ちる・・・これって、どう見ても男性の憧れ、ロマンですよね(笑)

美しい海辺を歩くふたりの会話には、彫刻家ジャコメッティの言葉が。「芸術より人生」   

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夢のカケラ

20071250010 映画を見に行く予定だった今日。タンタンのトリミングが長引き、結局は試作なぞしてしまった1日でした。お正月明けにご注文いただいたケータリング用に、何となく浮かんだイメージを少々形にしてみました。簡単なわりにご馳走レシピなので、そのうち公開したいと思っています。

先日ふと目に留めたエッセイに、”つくりたい家”としてこんな文章 がありました。「世界で1番小さなホテル」

夢は、ゲストルームにシャワー室を完備して、ゲストが寛げる居心地の良い家をつくる。それは、世界で1番小さなホテル・・・と。

なんて素敵なんでしょう!想像するだけでワクワクする。こんな発想が出来るなんて、なんて素晴らしいひとだろう!駆け寄って握手を求めたい気にすらなりました(笑)

夢・・・子供の頃に憧れた世界。大人になったら絶対叶えたいと切望したもの。その他、”犬を飼う”なんて話も綴られていました。犬は飼ってます。なのでひとつクリア。あと、個人的にはハイジが干草の上で眠るのも羨ましかったな。

大好きな映画のひとつ「AMELIE」。主人公アメリは夢と現実のあいだを漂っています。愛すべきひとたちに可愛いイタズラを繰り返し、それは魔法のように相手を幸せにするのですが、自分のことはサッパリ。恋心さえ、自分では気付けずにいる・・・でも、そんなの当然。自分だけの幸せはそれだけのもの。愛する誰かの輝く笑顔は、絶対の幸福感☆・・・だものね!

世界で1番小さなホテルは、映画AMELIEを想い出させてくれました。黒髪おかっぱのアメリは、いつも私の心の中で遊んでいます。

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散髪後のタンタンは、ソフトモヒカンに・・・かっこ良くなりました。

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映画「モンパルナスの灯」そして・・・

アンコール上映に行って来ました。モディリアーニと妻アンヌの物語。モディリアーニのファンというより、アンヌ役のアヌーク・エーメのファンです。多分20歳を少し過ぎたくらいの彼女はとても若く美しいのですが、上品で気高さまで感じてしまう。往年の大女優の片鱗は、この時既に覗いていたのですね。映画には居たはずの彼らの子供は存在しません。2人の出会いから別れまでの数年を、貧しさと病との闘いで綴っていきます。つらく苦しい、哀しい映画でした。ラストは哀しみが恐怖にすら感じてしまい・・・「Fin」の文字が出た途端、劇場から逃げ出してしまいました。

20075230010気分転換には、やはり美味しいワインとお料理です。 昨日「Madame FIGARO」を見てから、パテが食べたくてしょうがないし・・・(笑) ちなみに、今回の特集は”パリのお惣菜”です。写真は、ワガママ言って作って頂いた「VIRON」のスペシャル・シャキュルトリーのプラ。時計回りに削りたての生ハム、白レバーのムース、リエット、パテ・ド・カンパーニュ、イベリコのサラミ。それを美味しいバゲットに塗って頂きま~す!さっき迄のつら~い気分が吹っ飛び、思わずニッコリの美味しさです。今日もご馳走さま!

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Paris je t'aime

20073310000 恵比寿ガーデンシネマにて、「Paris je t'aime」を観てきました。たった5分間のショートショート。18のストーリーには、モンマルトルやセーヌ湖畔、ペール・ラシェーズ墓地などの場所がタイトルとなり、物語が始まります。カタツムリ型のパリの街で、それぞれ起こる小さな事件。表現、描き方は様々でした。共通のメッセージはもちろん愛なのでしょうが、”出逢い”かもしれません。この映画、監督も役者も、フランス人だけじゃないのがもう1つの特徴。「ヴィクトワール広場」という作品では、日本人の諏訪敦彦氏がメガホンをとっています。移民の多く住む現代のパリを、外国人の視点で描いている。ポストカードのような美しい街並みに、それぞれの現実が交差します。マレやバスティーユ、ピガール等、パリ好き、映画好きにはたまらない風景。暫し、旅行者気分にさせてくれる映画でした。中でも、ラストの「14区」という作品が1番心に残りました。米国人の平凡な女性が仏語を学んで、憧れのパリにやって来た設定。折角フラ語で話しかけても英語で対応されたり、ひとりホテルの部屋でハンバーガーを食べるシーンには、「わかる、わかる・・・」とクスッと笑ってしまう。ひとり旅の自由と寂しさを味わいながら、最後に起こる小さな奇跡。じんわりと温かな映画です。5分間、彼女の英語訛りのフラ語で語られれているのも可笑しかった。

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