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芸術都市  パリの100年展

さて。

私は元気に暮らしています。先程、やっとひとつ仕事を終えました。次の仕事の本番は来週なので、まだまだ、まだまだこの毎日は続きますが・・・。今はエッセイを書いています。とても難しいけど、楽しい作業です。

昨日は、土日を避けて上野へ行ってきました。ずっと気になっていた「パリの100年展」を観るために。歴史は苦手だけど、この時代は人が変わったように詳しいです(笑)。年配の、見るからにパリ好きな女性が多く、エスカルゴ型のパリの模型をじっと眺めているのも印象的でした。想い出に耽っているのかも知れません。恋人から届いた古い手紙をじっと見つめるように。

1830年~1930年までのParisは名実ともに花の都。ベルエポック(古き良き時代)でした。ロマン派登場からパリ万博が開催され、今やパリのシンボルと言える”エッフェル塔”が誕生しました。工業製品としての”鉄”が広まり、アールヌーボー・アールデコが生まれた記念すべき時代。そして、印象派を掲げる若いアーティストたちの活躍へと繋がっていきます。メトロが開通し、急激に近代化されるのもこの頃。まさに、この100年が今のパリを創ったとも言えます。

眼が離せなかったのはユトリロの「コタン小路」でした。若さと、瑞々しさ溢れる他の芸術家の作品とは違い過ぎて、気になったのかも知れません。ユトリロの絵はいつも冬の表情で、乾いた透明感がある。でも・・・嫌いじゃないです。ふらっと迷い込んだパリの小路は、本当にそんな表情をしているから。今回、母であるシュザンヌ・ヴァラドンの作品も多く、その作風は対極にあって興味深かった。恋多き女シュザンヌは、ドガやルノアールという大御所のモデルも勤め、ロートレックやエリック・サティの恋人でもありました。その美貌とはうらはらに、彼女の自画像は荒削りで何にも媚びていない。力強い絵筆のタッチは、浮世絵に触発されたゴーギャンのようでした。隣に展示された息子ユトリロとの対比・・・なんだかせつなかったな。

48169b8f461ff1_2 絵は、バラドン「ユッテルの家族」。ユッテルはもともとユトリロの友人で、後に彼女の恋人となりました。

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文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

あぁ!これだったのですね!
広告を前から見ていて気になっていました。

ユトリロ。私もじっと見入ってしまうときがあります。閉じた感じが故郷の冬に近い。長野の冬はからっとしていて明るいのです。

投稿: ひぬ | 2008年6月14日 (土) 22時04分

ひぬさん

この時代のアーティストがいろいろで、広く浅く・・の印象でもありました。
写真と彫刻も展示されています。(写真は出始めの頃なので、芸術性より記録写真的)

>閉じた感じが故郷の冬に近い。長野の冬はからっとしていて明るいのです。
そうなんですか!
明るいと感じたことはなかったかも。
きっと、貴女の故郷の冬を見てみないとその差もわかりませんね。
ユトリロのあの風景みたいなのね。

投稿: Hana | 2008年6月14日 (土) 23時50分

ユトリロ 好きです
特にアブサン中毒だった「白の時代」の作品は‥

美大(三流)生だった頃のちびたが描く絵はなぜか暗い色ばかりだった
肉体が一番綺麗な時代に心は暗かったのね きっと
今は 肉体の衰えに反して心はハジケテポップ色よ (^。^)

モンマルトル界隈を歩くとき
いつもユトリロの画が眼に浮かびます。。。

投稿: むくむく | 2008年6月15日 (日) 00時10分

ちびたさん

アルコールに溺れたユトリロですが、彼の絵は品が良くおごそかな感じさえします。
しかし寂しいね・・・風景は彼の心の風景なのでしょう。
若い時は、なぜか寂しく暗い絵が好きよね。
私もそうだった気がします。

そしてモンマルトル!
確かにユトリロの世界ね。

投稿: Hana | 2008年6月15日 (日) 09時15分

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