« 美味しいもの、美しいもの | トップページ | 映画「モンパルナスの灯」そして・・・ »

我が家の小さな ”La Tour Eiffel”   

20075220001 初めてのParisは確か23歳の時。料理教室のツアーでした。ヘップバーンの映画にも登場する、憧れの「ホテルリッツ」で研修という素敵な経験が出来たのです。小さな夢が叶いました。若い私にとっては豪華過ぎる厨房でした。鍋底までピカピカな胴鍋が壁にたくさんかけられていていたのが圧巻!しかも、体調の悪い先生の代役という事で、旅費も出していただいての大役。でも、初めてのフランスなのに”引率”って何?って感じでしたね(笑)もちろん、エッフェル塔も登りましたよ~高いところは大好きなので。

13時間のフライト。まるで眠れず眼はカラカラに乾いて・・・他の生徒さんも具合が悪くなる人が続出。ホテルまでのバスの中、皆ぐったりと眠っていました。ですが・・・、市内に近づくと、夕闇に浮かび上がるアパルトマンの窓に釘付けとなりました。とにかく美しいのです。薄いレースカーテン越しのスタンドの灯り。当たり前ですが、人が暮らしている。それぞれの窓の向こうに”息吹”が感じられ、胃の痛みも忘れシャッターを押すように見入ってしまいました。私にとってのParisは、セーヌよりルーブルより「小さなフランス窓」 あの重たい石の建築物の中で、今を生きる人達が原点です。

その旅でもう1つ印象深かった事は、イヴ・モンタン主演の「Garcon」で有名なサン・ジェルマン・デプレのブラッスリーに、おのぼりさん丸出しでひとり出掛けると・・・割腹の良いギャルソンさんがコーヒーを銀のトレーの上で1回転!させてサービスしてくれたのした。多分、オリエンタルマジックで、ものすごく子供に見えたのでしょう。東洋から来た小さな観光者に、ありったけのサービスと心意気を見せてくれたのかも知れません。あれから20年、何度も訪れた街です。あの時の記憶、ささやかな冒険が、私にちょっと強くなる為のキッカケをくれたような気がします。

20075220004 お局様、クリスマスローズはまだ健在ですよ!太陽と水だけで、文句も言わず逞しく生き抜く植物には感服してしまいます。明日も予報は五月晴れ!

|

« 美味しいもの、美しいもの | トップページ | 映画「モンパルナスの灯」そして・・・ »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

>お局様、クリスマスローズはまだ健在ですよ!太陽と水だけで、文句も言わず逞しく生き抜く植物には感服してしまいます。

太陽と水、そしてそこにHanaさんの愛が無ければ今日まで生き抜くことは無かったでしょう。
愛に応えた正に神の花、永遠に枯れない力さえ秘めていそうですね。
派手では無いけど、楚々として凛として・・・私もそのように有りたい。無理だけど(^^;)

>初めてのParisは確か23歳の時

さて、奇しくも私たち夫婦がパリに立ち寄ったのも、そのくらいの年頃でした。
残念ながら、Hanaさんより一回りも(ちょっとサバ読み)年上なので、接点は望むべくもありませんが。

>私にとってのParisは、セーヌよりルーブルより「小さなフランス窓」 あの重たい石の建築物の中で、今を生きる人達が原点です。

今やパリのエスプリがそこかしこに感じ取られるHanaさんが見えるのは、きっときっと貪欲な好奇心と苦労の賜なのでしょうね。

不思議なものですね、私たちの滞在は僅か三日ばかりの短いものでしたが、やはりセーヌより、ルーブルより、当時極貧暮らしをしていた友人が住む、狭い狭い屋根裏部屋の天窓から眺めた鈍色の空。そして、塗り重ねられた壁石に、佐伯祐三を思い、訳もなく涙が流れたことばかりが思い出されます。

しかし、日本に一時帰国して、再渡独のついでに立ち寄ったパリなのに、友人は、何故か私たちが内心希望するところに案内してくれようとはせず、最初に行ったところは、映画館。そして観たのは「珍品道主人」という、
森繁久弥主演のコテコテの日本映画でした。(爆)
吹き替え無しの、字幕無しの映画にもかかわらず、館内は爆笑の渦。
見渡せば、殆どがフランス人だというのに・・・。
感性の豊かさを思い知らされた気がしました。
はたまた、食事と言えば、ベトナム料理店にチャイニーズレストラン。
どう考えてもパリのエスプリからはほど遠い珍道中でした。
述べればキリがないので、今日はこんへんで(^^;)

投稿: お局様 | 2007年5月23日 (水) 09時41分

お局様、こんにちわ!

確かに枯れる気配の無いクリスマスローズです。
”楚々として凛として” う~ん惹かれるキーワード。キャラが違うので、私には永遠の憧れです(笑)

>そして、塗り重ねられた壁石に、佐伯祐三を思い、訳もなく涙が流れたことばかりが思い出されます
うん、解ります。本当に”訳もなく”なんですよね。
ふらっと入ったマドレーヌ寺院。硬い椅子に座った時、ふいに涙がこぼれたのを想い出しました。

>森繁久弥主演のコテコテの日本映画
笑えます!純日本人の私ですら、未だお目にかっておりません。なのに、大ウケだったとは。
料理店の選択の幅が広いのも、メルティングスポットParisならではでしょうか。他国の料理もなんなく受け入れ、楽しんでいる。(そこは日本と共通してる気がします)
仰るとおり「感性が豊か」なんでしょうね。


投稿: Hana | 2007年5月23日 (水) 12時07分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 我が家の小さな ”La Tour Eiffel”   :

« 美味しいもの、美しいもの | トップページ | 映画「モンパルナスの灯」そして・・・ »